ムラサキノヤカタ

徹頭徹尾ひとりごと

拝啓16歳

気分が良くなかったので、金を使った。

今日は調子が悪かったのだと割り切ってしまえば、授業をサボることで人は意外と気楽になれる。

 

 

 

 

水曜日に『Catch up, latency』がリリースされた。

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ここで会ったがけもの道、癖になる。

どこかセンチメンタルピリオドな気分にさせられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く別の話をする。

 

 

久し振りにマクドナルドを訪れた。

テキサスバーガーを食べようと思ったからだ。

調味料の加減というものがない、ファストフードの象徴みたいなハンバーガー。

いろいろなことを思い出す。

 

 

 

高校の頃、現代文の授業で、アメリカナイゼーションについての評論を読んだことがあった。

 

と言っても、著者は世界のアメリカ化を賞賛していたのか、はたまた現状に警鐘を鳴らしていたのか、内容の方は悲しくなるほど記憶に残っていない。

 

定期テスト前日、わかりやすくこの評論に影響されてハンバーガーを咀嚼する僕と、「やだやだ、同じこと考えてたわ」と、照れくさそうに笑う誰かの姿が脳裏に浮かぶのみだ。

 

 

…ずいぶん歳を重ねてしまったなと感じる。

 

 

いろいろな事を思い出す。

 

僕は高校の試験期間というものを、ほとんどろくに勉強せずに過ごした。

返却される点数は毎回散々なものだった。

しかしそれでもその1週間は、僕にとって結構楽しいものであったと思う。

 

週7の部活動が休みになることでずいぶん早く訪れる、いつもと違う放課後。

 

なんとなく自由になった気がした。

 

結局前日に徹夜をする羽目になるも、なお勉強に手がつかない友人達とお祭り気分で夜通しツイートにふける(互いの足を引っ張り合う)あの時間が僕は好きだったのだ。

 

 

 

 

日に日に忘れて行く日々。

季節は裁量無しに新しい衣を纏う。

 

今。危機感がある。

記憶の形が崩れつつあるのだ。

残さなければならないものだけ形にして、早く新しい記憶に馴染まないといけない。

 

人が覚えていられることには限界がある。

僕は人である。

 

僕が覚えていられることには限界があるのだ。

 

 

 

君はまだ覚えているかな