気分が良くなかったので、金を使った。
今日は調子が悪かったのだと割り切ってしまえば、授業をサボることで人は意外と気楽になれる。
水曜日に『Catch up, latency』がリリースされた。
ここで会ったがけもの道、癖になる。
どこかセンチメンタルピリオドな気分にさせられた。
全く別の話をする。
久し振りにマクドナルドを訪れた。
テキサスバーガーを食べようと思ったからだ。
調味料の加減というものがない、ファストフードの象徴みたいなハンバーガー。
いろいろなことを思い出す。
高校の頃、現代文の授業で、アメリカナイゼーションについての評論を読んだことがあった。
と言っても、著者は世界のアメリカ化を賞賛していたのか、はたまた現状に警鐘を鳴らしていたのか、内容の方は悲しくなるほど記憶に残っていない。
定期テスト前日、わかりやすくこの評論に影響されてハンバーガーを咀嚼する僕と、「やだやだ、同じこと考えてたわ」と、照れくさそうに笑う誰かの姿が脳裏に浮かぶのみだ。
…ずいぶん歳を重ねてしまったなと感じる。
いろいろな事を思い出す。
僕は高校の試験期間というものを、ほとんどろくに勉強せずに過ごした。
返却される点数は毎回散々なものだった。
しかしそれでもその1週間は、僕にとって結構楽しいものであったと思う。
週7の部活動が休みになることでずいぶん早く訪れる、いつもと違う放課後。
なんとなく自由になった気がした。
結局前日に徹夜をする羽目になるも、なお勉強に手がつかない友人達とお祭り気分で夜通しツイートにふける(互いの足を引っ張り合う)あの時間が僕は好きだったのだ。
日に日に忘れて行く日々。
季節は裁量無しに新しい衣を纏う。
今。危機感がある。
記憶の形が崩れつつあるのだ。
残さなければならないものだけ形にして、早く新しい記憶に馴染まないといけない。
人が覚えていられることには限界がある。
僕は人である。
僕が覚えていられることには限界があるのだ。
君はまだ覚えているかな