ムラサキノヤカタ

徹頭徹尾ひとりごと

世界樹の水脈

水が溢れるのは一瞬である。一旦溢れ始めてしまうと、それは留まることを知らない。 季節は巡った。暖かな秋だ。 学生運動が盛んであった頃の風土の残るこの建物は、古めかしい空調の音が少々騒がしい。 ただ、それさえ止まってしまうと、ここはとても静かだ…

ニカラグアを知った日のことを今でも思い出す

国際法判例百選を購入した。 amzn.asia 入門ゼミの担当者である国際法教授や、その後も付き合いの続いた数少ない友人と出会い、慣れない手つきで文献を漁りに図書館を出入りしていた大学1年の初夏を思い出す。 所謂「国際的な活躍をする弁護士」になるには語…

玉葱の香り

徹底的に一人になりたがっている気がする。 人生でこんな期間は初めてだ。 僕の20歳は、もう間も無く終わる。 失いばかりだった日々思い出さないようにして、また一つ歳をとる。 想像していたより幾分早く、僕の大学3年の夏休みは終わる。 前期の単位は全て…

ピースサイン

本棚を組み立てた夜勤明けの日曜日。 寿司はおいしい。 福浦和也が3年振りの本塁打。 夕方に目覚めると、1日なんてこんな風に終わる。

日記をつけよう。 8日。土曜日。 渋谷のカフェでひとり。 アイスティーとケーキ。 マネーボールを読む。 フィクションフリーククライシスのTシャツ。 5月と9月の冷房は、僕には冷た過ぎる。 日記の話である。 日記と言っても、明確なモティベーションがある…