ムラサキノヤカタ

徹頭徹尾ひとりごと

キミにきめた!

2月16日。

昨日は東京に雪が降った。

慌ただしく試験の日程に振り回されていたこの冬のピークが過ぎたことを実感する。それくらい今日は天気が良かった。

市ヶ谷駅前の書店で、同じ試験を受けてきた同級生と合流し、何百回乗ったかわからない総武線に乗る。ひとつだけ残った試験は21日に控えていた。今日は予備校の自習室になんか寄らないで、帰ってポケモンでもしよう。

 

中学時代の友人も高校の友人も、全員がスポンジみたいに柔らかくて、不確定な将来性を備えていた。ついさっきまで何も考えていなさそうだった友人たちが、みんな揃って意味ありげな顔をしている。まだ何者でもない僕らの1年間は、ずっとどこか肌寒くて、ふと気付いた時には終わっていた。まるで2月みたいだ。

 

夕飯前、日本史の現代史の復習をしながらtwitterをしていたら、柴原から「バトルしようぜ!」と連絡があった。中学の休み時間、クラスが違っても頻繁に集まっては育成論について語り合っていたポケモン好きのコミュニティが、高3の僕にも残っていたのだ。高1の頃仲間内で開いた大会で自分が2位になったことは、多分一生忘れられない。

 

柴原も試験を終えたばかりだったし、柴原に呼ばれて南の家に集まった奴らは、みんな進路が決まっていなかった。「王」に至っては東大の二次試験を控えていた。皆あまりにもお人好しだった。

 

久しぶりにバトルをした後、韓国に帰るという倉田の送別会をした。結局夏休みに帰ってきてあの日はなんだったんだと思ったが、少しだけ中学時代の自分に戻った気がした。まだ受験が残っているのに、こんな子供みたいな理由で集まってポケモンをする仲間がいた自分は幸せ者だったんだろうなと思う。誰か対戦しましょう。僕は今でも待ってます。

 

↓その日に使ったバシャナットサンダー構築

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明後日はソード&シールドの発売日です。