24歳になった。マザー・テレサと星新一がこの世を去った1997年に僕は生まれた。要はこの地球にとってはもちろん、人類の歴史にとっても、わりに最近ということだ。
変わって行く世界と変わらない仲間たち、それぞれに敬意を払うことを忘れないでいたい。
高架下でのキャッチボール、朝刊の配達まで続いた長電話、始発の山手線での別れの言葉。そういった美しい時間たちに報いることができるように。ゆっくりでいいから、水を汲み続けよう。
愛すべき落書きたちはいずれ希望に変わる。僕たちはどこにだって行ける。
その頃にはきっと、自分の言葉で君のことを語ることができるはずだ。